ジュピターショップチャンネル/深夜帯の生放送開始/24時間体制で顧客との接点拡大(2023年10月12日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
小川吉宏社長

小川吉宏社長

 テレビ通販番組「ショップチャンネル」を運営するジュピターショップチャンネル(本社東京都、小川吉宏社長)は10月から、番組のゲストやブランド担当者などが視聴者と双方向でコミュニケーションを取る生放送を24時間体制で放送している。以前よりも双方向型の番組の放送時間を拡大し、顧客との接点強化に努めている。
 双方向型の生放送番組はこれまで、毎日20時間放送していたが、10月から深夜・早朝時間の放送にも対応した。
 「深夜の放送は、録画した番組を放送していたが、顧客から寂しいという声をいただいていた」(小川社長)と経緯を話す。
 小川社長は深夜から早朝にかけて番組を見る視聴者のイメージとして、赤ちゃんを出産したばかりで夜中も3時間おきに授乳している人や、シフト制で夜間勤務をしている人などがいるとみている。
 「休憩時間にふらっと『ショップチャンネル』を見た視聴者がコメントし、それに答えることで購入につながることもあるだろう。ちょっとした息抜きになれば」(同)と期待する。
 深夜帯の新番組として、「夜更けのライブセレクション」と「深夜に発見 トレジャーハント」の放送を開始する。
 「夜更けのライブセレクション」では、「ショップチャンネル」で紹介する多数の商品の中から、今週お薦めの商品を一足早く紹介する。
 「深夜に発見 トレジャーハント」では、特定のジャンルに特化した商品(こだわり商材)を、専属バイヤーの情熱と目利き力で視聴者に提案する予定だという。
 「今後、新番組や新企画を増やしていく。深夜帯に番組を見る視聴者の動向を注視し、その視聴者に適した番組内容を制作していく」(同)と話す。
 「ショップチャンネル」が提供する双方向型の生放送では、QRコードを表示し、顧客のコメント投稿を受け付けている。 注文の混雑情報や在庫状況もリアルタイムで表示する。コンタクトセンターやスマホ、パソコンなどを通じて顧客とリアルタイムにつながり、一緒に番組を作り上げている。「一方通行」になりがちな放送が、「双方向」となることでテレビの新たな可能性を拡げていくことを目指している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ