ニッセンホールディングス/三重のセンター譲渡/債権買取業者に24億円で

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ニッセンホールディングス(HD)は2月8日、子会社のニッセンが所有する三重・いなべ市の物流センターの譲渡先が確定したと発表した。債権の買い取りや不動産売買を手掛ける合同会社壬生キャピタルに24億1000万円で譲渡する。譲渡予定日は3月31日。
 ニッセンブランドによる大型家具事業については昨年8月、配送コストの上昇などを理由に撤退することを発表。すでに今年1月5日で大型家具の販売を中止している。大型家具事業からの撤退に伴い、三重大型商品配送センターの売却先を検討していた。
 同商品センターの14年12月20日時点における減損損失計上前の帳簿価額は49億2900万円。15年12月期において、ニッセンが所有する当該固定資産の引き渡し時点で損失発生が見込まれることから減損処理を行い、減損損失24億3600万円を特別損失に計上した。
 ニッセンブランドによる大型家具は、ベッドやソファ、チェスト、テレビボードなど。14年12月期における大型家具事業の売上高は158億円で、連結売上高2083億7000万円の7・6%を占めていた。しかし、大型家具事業による営業利益は同期において12億円の損失を計上していた。
 大型家具事業からの撤退に伴い、今期は経常利益で6億円の改善効果を見込んでいる。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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