ジャパネットたかた/今夏売上は好調に推移/エアコン特化の販促が奏功(2023年9月28日号)

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 テレビ通販事業を展開するジャパネットたかた(本社長崎県、高田旭人社長)の今夏の通販売上高は、好調に推移したようだ。エアコンの販売加速に向けて、独自のキャンペーンを展開したことが奏功した。
 23年5月から9月10日まで、「ジャパネット夏のエアコン祭り」を開催した。厳選した最新モデルのエアコンをお得な価格で販売するキャンペーンだ。
 シーズンの終わりに向けて徐々に安くするのではなく、最新モデルを早い時期から安値で提供した。メーカーから最新モデルを大量に買い取ることで、消費者に安く販売することができたという。
 電話やネットで注文を受け、配送、設置までしっかりとサポートした。光熱費や物価が高騰する中、購入しやすいように、月々2100円(税込)から購入できる分割支払いも用意した。
 低価格で販売するだけではなく、認知拡大にも注力した。葛飾納涼花火大会や隅田川花火大会、甲子園などで100万本のオリジナルうちわを配布したり、都内の主要駅に広告を掲載したりした。
 JR新宿駅、京急線品川駅、東京メトロ恵比寿駅など、主要駅に設置された冷房機器に、エアコン祭りのラッピング広告を掲載した。実際に冷風が出る場所とエアコンの吹き出し口をそろえたユニークなデザインに仕上げたという。
 広告は合計8駅の58カ所に掲載した。そのうち、2カ所のデザインは、CMキャラクターを務める歌手のさだまさしと、歌手兼タレントの高橋みなみのビジュアルを使用した。魅力的な価格設定と、認知拡大に取り組み、多くの顧客を獲得できたという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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