ミールセレクト/食品宅配の実証第3弾を終了/年内の正式サービス目指す(2023年9月21日号)

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 冷蔵総菜や食パンなどの宅配を行うミールセレクト(本社千葉県、八田麻紗子社長)は9月5日、柏の葉スマートシティで約3000世帯を対象に実施した受注製造型食品宅配サービスの実証事業第3弾を終了したと発表した。
 同社は、高級スーパーや人気飲食店の総菜を自宅に届ける新サービスの準備を進めている。22年2月から実証期間としてランチ配送を開始し、同年7月からの第2弾では31種類の商品をタワーマンションに限定して行った。11月から開始した第3弾は23年8月10日で終了し、配送対象エリアと商品数を段階的に増やしながらシステムやサービスの改善を行った。
 第3弾において、当初は受注が伸び悩んだものの、マーケティング施策やECサイトのUI改善を経て、最終的には対象約3000世帯中395人が商品を購入。購入件数は1223件で、23年2月から終了日までの1カ月あたりの平均受注件数は約165件で、半年間以上に渡って安定した受注を獲得したとしている。
 また、この間に計7回のアンケート調査を実施し、回答者の約95%が受注製造型食品宅配サービスに賛同していることが分かったという。
 同社は、計3回の実証事業を通して、事業化に向けた受注製造型食品宅配サービス提供のためのシステム構築およびオペレーション確立を完了した。今後は、取り扱いブランドや商品数の増加を経て、正式なサービスとして23年中に発表することを目指している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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