ザ・クロックハウス 23年8月期/ECは横ばいの21億円/ヤフーは22%の減収に(2023年9月21日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 ECと実店舗で腕時計を販売するザ・クロックハウス(本社東京都、平野信之社長)の23年8月期のEC売上高は、前期比横ばいの21億円だった。楽天市場とアマゾンは増収となったが、ヤフーショッピングでは売り上げを落としたという。
 「アマゾンは好調で2桁増収だった。楽天市場も2桁とはいかないまでも増収を維持できた。一方でヤフーは、22%の減収となった」(大田弘之専務)と話す。「高単価商品については特に、『すぐに買うのではなく、お得なときに買う』という傾向が強まっている。そのため、各モールのセールイベントが売り上げにつながる傾向が、年々強くなってきている」(同)とも話す。
 高価格の時計は、メーカー側の製造数も増えているという。
 「国産メーカーでも、『限定』や『コラボ』といった形で、数十万程の商品を発売するケースが増えている。1万~2万円の商品の販売は年々厳しくなっている。一方で、20万円以上の商品の販売は総じて好調だ」(同)と話す。
 実店舗を数多く持つ同社では、ECと実店舗を併用して商品確認を行う顧客が多いのも特徴だとしている。「欲しい商品を見つけ、当社のECで実店舗の在庫を確認し、実店舗で実際に商品を見て、試着する。その上で購入は、ポイントがお得な、楽天市場やアマゾンで行う、という人が増えている」(同)と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ