クラシコム 23年7月期/通販売上は20.4%増/新規アパレルやコスメも好調(2023年9月21日号)

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 アパレルや雑貨のECサイト「北欧暮らしの道具店」を運営するクラシコムの23年7月期の売上高は、前期比17.4%増の60億6000万円だった。D2C(通販)領域の売上高は、同20.4%増の58億5100万円だった。人気の定番商品に加えて、新たに挑戦したアパレル商品やコスメなどの売り上げが伸び、新規顧客の獲得にもつながったという。
 「北欧、暮らしの道具店」が22年9月に開店15周年を迎え、15周年記念のコンテンツや商品の提供を実施した。送料無料キャンペーンも同時に展開したことで、売り上げが好調に推移した。今年4月には、「カンブリア宮殿」で同社が特集され、放送後に大きな反響を集めた。
 「定番商品や、われわれにとって若干のチャレンジとなった新規のアパレル商品、コスメカテゴリーなど各分野が成長している。定番のニットは完売した。ファッション性の強いアパレルに注力し始めているが、想定よりも早く顧客に受け入れ始めている。コスメではネイルカラーが引き続き好調だった」(青木耕平社長)と話す。
 企業や製品のPRを支援するブランドソリューション領域の売上高は。同30.8%減の2億900万円だった。単価の高いメニューの販売に注力し、新たなPR支援を強化しているが、減収となった。
 営業利益は同5.0%増の9億6500万円、経常利益は同5.2%増の9億6800万円、当期純利益は同9.5%増の6億9500万円だった。
 24年7月期から子会社「foufou(フーフー)株式会社」を含む連結決算に移行する。24年5月期の連結業績予想は、売上高が68億3500万円、営業利益が9億4500万円、経常利益が9億6000万円、当期純利益は6億3500万円を計画している。
 「買収したファッションD2Cブランド『foufou』は、われわれが培ってきたインフラ、ノウハウを提供することで、多くの顧客を獲得し、伸ばしていくことができる。物流インフラ、システム、売り上げの計上方法、管理会計などはすでに、おおよそがクラシコム基準のものになっている」(同)と話す。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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