シルバーライフ/23年7月期売上高は122億円/直販・OEMが全体をけん引(2023年9月14日号)

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 高齢者向け配食サービスを手掛けるシルバーライフの23年7月期の売上高は、冷凍弁当などの直接販売や、OEM、倉庫事業が全体の売り上げをけん引し、前期比9.4%増の122億6600万円となった。
 営業利益は、同19.3%増の6億7000万円。原材料費や労務費などは増えたが、外部委託分の内製化を進め上昇分を吸収したという。
 セグメント別でみると、「FC加盟店」の売上高が同5.5%増の85億2300万円だった。FC数は、全体で20店舗減少し、全970店舗になった。コロナの影響で、新規加盟店は2年前がピークで、現在はコロナ前のペースに戻ったという。解約率は、ほとんど変化はないという。
 FCはこれまで、右肩上がりで伸びてきた事業だが、22年8月以降は売り上げが伸びづらくなっている。理由として、コロナの第7・8波の感染者の増加で高齢者が入院するケースが多かったことや、特別職においては冷凍弁当の需要が高まったものと考えられるとしている。普通食の売り上げは落ちていないとしており、特別職は直販の冷凍弁当で伸ばしていく考えだ。
 高齢者施設向け食材の売上高は、同1.4%増の13億2500万円と横ばいだった。冷蔵の需要は緩やかに減っていて、利便性の高い冷凍食材へ切り替わっている傾向にあることから、今期以降は冷凍への切り替え営業を強化しているという。
 直接販売の売上高は同32.3%増の24億1800万円だった。ECを主体とした冷凍弁当の直接販売において、市場は拡大傾向にあり、積極的な販売促進活動を行った結果、売り上げが増加した。OEM及び倉庫業においては、加須センターの稼働により、製造・保管・発送までを一括で受託することが可能になり、新規取引先を積極的に獲得してきた。どちらの事業も需要は高く、順調に伸びているという。
 次期の予想売上高は、前期比6.8%増の131億円、営業利益は同13.4%増の7億6000万円、経常利益は同10.7%増の9億5000万円、当期純利益は同2.9%増の6億2000万円を見込んでいる。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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