ナリス化粧品/豆乳発酵液が細胞核を正常化/加齢による肌細胞の機能低下を回復(2023年8月31日号)

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 化粧品訪販のナリス化粧品(本社大阪府、村岡弘義社長)は8月25日、「豆乳発酵液」が、細胞核の形態を保持する「核ラミナ」の繊維異常を改善する成分であることを発見したと発表した。豆乳発酵液には、加齢による肌細胞の機能低下を回復させる効果が期待できるとしている。
 ナリス化粧品によると、細胞の核を形成する「核ラミナ」は、加齢によって変形し、表皮の保湿性・バリア機能の低下を引き起こすといわれている。
 肌のいちばん奥にあり、肌細胞を生み出す基底細胞が、正常な「核ラミナ」を持っている場合、生み出す肌細胞が成熟した細胞に育ち、健康な表皮につながるという。ただ、基底細胞が歪んで異常な形状の「核ラミナ」を持っている場合、生み出す肌細胞の機能異常から、表皮の保湿性・バリア機能の低下につながり、肌のくすみやごわつきを引き起こすことが考えられるという。
 ナリス化粧品では、豆乳発酵液に、「核ラミナ」の形態を正常化し異常繊維を減少させる効果があることを発見したという。「歪んだ『核ラミナ』の形態を正常化するということは、進んでしまった時計を巻き戻すことに等しく、一歩進んだ研究であるといえる」(広報)と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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