Zホールディングス/ヤフー小澤社長が退任/今後は新会社の顧問に就任(2023年8月24日号)

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 Zホールディングス(HD)は8月3日、ヤフーで代表取締役社長を務める小澤隆生氏が9月30日付で退任すると発表した。ヤフーは10月1日付でZHDなどと合併して「LINEヤフー」になる予定。そのため、後任は置かず、小澤氏は新会社の顧問に就任する予定だという。
 小澤氏は12年、ヤフーに入社した。以降、「ヤフーショッピング」の出店料や手数料などを無料にする「eコマース革命」の推進に尽力してきた。アスクルやZOZO(ゾゾ)の連結子会社化などを実現し、ヤフーのショッピング事業に関する事業構造変革を進めてきた。
 22年4月、ヤフーの社長に就任した。社長就任後の22年10月移行は、広告事業で思うように収益が上げられず、結果として、「ヤフーショッピング」へのマーケティング費削減につながった。23年に入ってからは、23年1―6月期の「ヤフーショッピング」の流通額が、前年同月と比較しても下回るなど、苦しい局面を迎えていた。
 ヤフーの社長就任時に小澤社長は、「『良いサービスを提供して社会に貢献する』「良い会社を作って社会に貢献する』という思いを抱えている。新生ヤフーでは、『!(びっくり)』や『おもしろさ』にもこだわりたい」と意気込みを語っていた。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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