GSIクレオス/fifthを事業譲受/アパレル通販に本格参入(2023年8月24日号)

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 繊維商社のGSIクレオス(ジーエスアイクレオス)は8月4日、CODESHARE(コードシェア)からEC事業を譲り受け、新たに設立した子会社SHARE(シェア)で、アパレル通販サイトの運営を開始した。本格的にアパレル通販業界に参入する。3年後の26年までに売上高30億円を目指す計画だ。
 GSIクレオスは1931年に生糸の輸出商として創業して以来、繊維原料や原糸、生地、最終製品に至るまで、高い専門知識と技術とグローバルネットワークを武器に繊維事業を成長させてきた。
 近年は素材力や企画力を生かして自社ブランドの展開もしている。通販サイトやテレビ通販などのダイレクトマーケティングにも注力している。コロナ禍をきっかけに通販の需要は増加しており、同社はEC事業の拡大を目指していた。
 CODESHAREはECビジネスとそのソリューションを取り扱う。自社ブランド「fifth」を中心に展開するファストファッションサイトは、約290万人の登録会員を有し、ファッション感度の高い女性をターゲットに低価格な商品を提供してきた。
 CODESHAREは、SNSの活用とインフルエンサーマーケティングを強みとするEC事業の知見も持っている。GSIクレオスは今後のEC事業拡大に寄与すると判断し、事業を譲り受け、アパレル通販事業へ本格的に参入した。
 今後は、旬のファッションアイテムを早く安く調達し、有名インフルエンサーを活用し、商品を販売していく。
 繊維事業を祖業とする商社ならではの商品開発力・調達力と、CODESHAREから引き継いだECビジネスの知見を掛け合合わせる。トータルコーディネートできる商品展開と効果的なマーケティング戦略を行い、「fifth」を女性のライフスタイルを応援する提案型総合ファッションサイトへと発展させていく。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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