楽天グループ 23年1―6月期/国内EC流通2.8兆円/大型セールのCAGRは23.8%増(2023年8月24日号)

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直近12カ月間の「楽天市場」と「ZOZOTOWN」のファッション流通総額の比較

直近12カ月間の「楽天市場」と「ZOZOTOWN」のファッション流通総額の比較

 楽天グループの23年1―6月期(第2四半期)における国内EC流通総額は、前年同期比11.0%増の2兆8696億円だった。大型セール企画の年間流通総額における、4年間の年平均成長率(CAGR)は23.8%増と拡大している。コロナ禍の収束による「楽天トラベル」の急速な回復、ファッションEC事業のさらなる拡大も、成長に寄与している。
 三木谷浩史社長は決算説明会において、「特に大型セールが好調だった。『楽天トラベル』の国内宿泊流通総額は、コロナ前に比べて36.0%増となっている。ファッションも好調で、最新12カ月の流通総額は前年同期比9%増と伸びている」と話した。
 ファッション領域における22年7月~23年6月の1年間の流通総額は、1兆8900億円になった。同期間の「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」の流通総額と比較して、その規模は2.5倍になっているという。
 物流事業における23年6月時点の契約店舗数は、前年同月時点と比べて32.5%増と拡大している。出荷件数の過去4年間のCAGRは、62.9%増と高い成長性を継続している。
 広告事業の純第2四半期(23年4―6月期)における売上高は、前年同期比12.7%増の502億円だった。23年12月期の通期業績では、売上高2000億円の達成を目指している。
 OpenAI(オープンエーアイ)との協業においては、AI活用により、自社のマーケティングや運用効率を20%改善するだけではなく、取引先へのAIサービスの提供にも注力する考えだ。
 「『楽天市場』の出店者は、もうすぐ7万社になる。これらの企業が業務効率を20%向上できるようなAIを提供していく」(三木谷社長)と説明した。
 第2四半期の連結業績における売上高は、同9.5%増の9728億円だった。営業損益は1226億2500万円の営業損失(前年同期は2161億4100万円の営業損失)、四半期損益は1399億8500万円の損失(同1778億9200万円の損失)だった。
 モバイル事業の投資が先行し、第2四半期において4期連続で赤字となっている。しかし、赤字幅は縮小傾向にあり、「モバイル事業の収益改善は劇的に進んでいる」(同)と強調した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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