ナリス化粧品/原因は老化細胞と代謝の変化/「消えないシミ」について新発見(2023年7月27日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 ナリス化粧品はこのほど、日本抗加齢医学会の総会において、消えないシミと、細胞のエネルギー代謝に関する発表を行った。ナリス化粧品によると、年齢とともに悪化して消えることがなくなるシミ(老人性色素班)の原因は、細胞が老化し、エネルギー代謝が起こりづらいことにあることが分かったとしている。
 ナリス化粧品はこのほど、「老人性色素班部で見られるケラチノサイト内のメラニン蓄積に対する老化細胞の関与に関する研究」について発表を行った。
 ナリス化粧品では、加齢とともに肌表面に現れるシミの一つである「老人性色素班」について、表皮のターンオーバーに深くかかわるエネルギー代謝に着目して研究を行ったという。
 研究の結果、メラニンを蓄積している細胞では、細胞分裂が低下していることが分かったという。
 さらに、細胞の正体が、細胞老化した「老化ケラチノサイト」であることが分かったとしている。
 老化細胞は、エネルギー代謝が低いため、メラニンを取り込んだ後のエネルギー代謝の活性化が起こりづらいと予想できるという。
 ナリス化粧品では今後、老化細胞をターゲットに、消えづらい老人性色素班の改善が期待できる成分の開発を行っていくとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ