DECENCIA/シワ改善で業績復調へ/肌のスプリング力に着目(2023年7月27日号)

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山口裕絵社長

山口裕絵社長

 化粧品のECを展開するDECENCIA(ディセンシア、本社東京都、山口裕絵社長)は9月、敏感肌向けのシワ改善美容液を発売する。肌本来がもつ「スプリング力」に着目し、跳ね返すほどに弾み上がるハリ肌を目指すという。同社の山口社長は、「新シワ改善美容液を、22年以来減収傾向となっている業績を復調させる起爆剤にする」と期待している。
 山口社長によると、女性の中には、生まれつき肌が弱く、化粧品選びに積極的になれない人が一定数いるという。同商品は、DECENCIAの商品を開発するポーラ化成工業(本社神奈川県)の厳しい基準に準拠した「敏感肌」対応のシワ改善製品になっているという。シワ改善製品を使ってみたいが、敏感肌が理由で手に取った経験がないというユーザーにリーチしたい考えだ。
 シワ改善美容液「ディセンシア リンクルO/L コンセントレート」は、シワ改善の有効成分「D―リンクルアミド」がまろやかに顔全体に行き渡る、オイル状の美容液。ハリ感をサポートするバクモンドウエキスや、低分子ヒアルロン酸などを組み合わせた処方になっているという。
 「アレルギーや低刺激テストはもちろん、相当数のモニター試験を経て製品化した。選択肢の幅が広くない敏感肌のお客さまに、自信をもって手に取ってもらえる製品となっている」(山口社長)と話す。
 DECENCIAでは22年、コロナ禍で競合企業が多く参入し、製品が増えたことや、広告規制が強化されたことなどによって、新規顧客の獲得に苦戦したという。その結果、22年12月期の同社の売上高は、前期比13・5%減の47億2300万円となった。
 DECENCIAでは、効率的な広告運用に注力する傍ら、ブランディングの強化にも取り組んでいる。バランスの良い運営を志向しているという。新シワ改善美容液で、巻き返しを図る考えだ。

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