サニックス/上場維持に向け計画始動/流通株式時価総額が不適合で(2023年7月6日号)

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 サニックスは6月29日、上場維持基準への適合に向けた計画書を発表した。
 適合させるための取り組みとして「中計経営計画の着実な遂行」「IR・PR活動の充実」「コーポレートガバナンス体制の強化」の三つに注力する。
 同社は、23年3月31日時点で、プライム市場における上場維持の基準に適合しない状態となっていた。不適合の対象は「流通株式時価総額」で、これを適合させるために計画書を作成し、各種取り組みを進めていくとした。
 流通株式時価総額は、東京証券取引所が今年3月31日時点で算出した基準となる総額は100億円。同社は68億円と届いていない。
 24年から26年3月期までの中期経営計画において、既存事業の着実な成長により「稼ぐ力」を強化する。安定的な財務基盤を確保しつつ、戦略投資枠を設定して、将来の成長に向け、積極的な成長投資を開始する。戦略的な投資の実行で、将来の成長を加速し、さらなる戦略投資枠の拡大と早期復配を目指すとした。
 IR・PR活動は、事業の強みや方針、将来の成長性などをより分かりやすく発信できるようにしていく。
 ホームページなどにおける、IR・サステナビリティーのコンテンツ充実、PR情報など、その他の積極的な情報発信を進めていく。他にも、機関投資家に向けたIRミーティングや取材などを積極的に実施して、コミュニケーションの質などを向上させていくとした。
 コーポレートガバナンス体制の強化では、持続的な成長と経営基盤の強化のための経営の公正性や透明性を確保していく。プライム市場で要求されるコーポレートガバナンス・コードへの対応などの充実を図っていくとした。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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