ベルーナ/老舗酒造会社を買収/日本酒事業を強化へ(2023年7月6日号)

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 ベルーナは6月30日、酒造事業などを展開する谷櫻酒造の全株式を取得し、完全子会社化した。老舗酒造メーカーを傘下に加え、自社ブランドでの日本酒開発や、グルメ日本酒事業におけるブランド価値向上などを促進する。
 谷櫻酒造は1848年の創業から170年以上の歴史を持ち、山梨でも有数の知名度を持つ酒蔵だ。英国ロンドンで創設された世界的に権威のあるアルコール品評会「IWSC」にて数々の受賞歴を有する銘柄を持っている。22年6月期の売上高は、9200万円だった。
 ベルーナの23年3月期におけるグルメ事業の売上高は、前期比3.3%増の323億1000万円と拡大している。
 グルメ事業の中でも酒類は同社の強みとなっている。ワインは14年連続で通販売上高がナンバーワンであり、日本酒も6年連続で通販売上がナンバーワンだと発表している。
 グルメ事業は28年3月期までに542億円まで拡大する計画を立てている。今回のM&Aで、さらに商品力に磨きをかけ、グルメ事業全体の成長にもつなげたい考えのようだ。

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