三井不動産/EC物流倉庫を公開/「24年問題」の解決へ(2023年6月15日号)

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記者会見で発表するロジスティクス事業部長兼イノベーション推進室長の大間知俊彦氏

記者会見で発表するロジスティクス事業部長兼イノベーション推進室長の大間知俊彦氏

 三井不動産は6月5日、物流業界の2024年問題を見据えた取り組みとして、物流DXやEC向けの新物流センターについて発表した。
 公開したEC自動物流センターは、施設面積が約6000平方メートルで、3次元ピッキングシステムや自動製函機、寸法測定システムなどの設備を備えた。
 導入したピッキングシステムは、IHI物流産業システム(本社東京都)の「Skypod(スカイポッド)」。倉庫内で、最大で8万SKUに対応できる。
 共同配送を促進して積載率の向上などにも寄与していく。
 同社が運営する三井ショッピングパーク公式通販サイト「&mall(アンドモール)」の倉庫としても稼働する。従来の倉庫と比較すると、最大出荷能力が1日当たりで2倍以上になる。倉庫内作業の人件費は約2割削減できるという。アンドモールは、約420ショップが出店し、数十万アイテムを取り扱っている。
 また、他の荷主にも倉庫をシェアリングすることに関しては「アンドモールなど、当社と近しい荷主に対して広げていく予定」(三井不動産)と言う。
 同日の発表会では、総合ディベロッパーとしての強みを生かし、「物流変革プラットフォーマー」として、2024年問題の解決に取り組んでいくとした。

商業施設本部&mall事業室長の亀井俊介氏

商業施設本部&mall事業室長の亀井俊介氏

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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