【訪販企業 決算好調】 コロナ禍で過去最高売上が続出/市場ニーズを取り込み成果(2023年6月8日号)

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 長引いたコロナ禍で、過去最高売上を達成した訪販企業が相次いでいる。コロナ禍で高まった消費者の健康意識を取り込んだり、ウェブ受注など非対面を組み合わせたりしたことで増収につなげている。機能性表示食品「ヤクルト1000」が空前の大ヒットとなったヤクルト本社は2期連続で過去最高売上を更新した。日本トリムは「健康経営」を打ち出す企業への販売が好調だ。プレミアムウォーターを傘下に持つ、プレミアムウォーターホールディングスは、関東・関西・北陸・九州など各エリアで顧客獲得が進んだ。行動制限が長引き、対面販売が思うようにできず逆風が続いた訪販業界。その中で、的確に消費者のニーズを取り込み成果につなげた訪販企業の好調要因について探った。

■<訪問販売> ヤクルト本社/「ヤクルト1000」がけん引/2期連続の過去最高を更新

 ヤクルト本社の業績が好調だ。高付加価値の機能性表示食品「ヤクルト1000」「Y1000」の販売がけん引し、国内連結売上高は2期連続で過去最高を更新した。
 国内の訪販事業でヤクルトレディ(YL)が扱う「ヤクルト1000」の前期の売り上げ本数は、前期比77・7%増の203万8000本で、22年11月に上方修正した年間目標200万本を上回った。国内の乳製品飲料が前期に比べ358億円増加して、連結業績は増収増益となった。
 コロナ禍でYLと対面しなくても消費者が宅配専用品を購入できる注文サイト「ヤクルト届けてネット」も大きく貢献している。新規会員数は前期比7万件増の18万件、稼働会員数(クレジットカード決済)は同8万件増の24万件だった。売り上げ本数は同9万本増の33万本、末端売上高は同80億円増の150億円に拡大している。

(続きは、「日本流通産業新聞」6月8日号で)

年間売り上げ本数203万本を突破した「ヤクルト1000」

年間売り上げ本数203万本を突破した「ヤクルト1000」

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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