クラダシ/前期売上は20億円超/6月、東証グロースへ上場(2023年6月1日号)

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 ソーシャルグットマーケット「Kuradashi(クラダシ)」を運営するクラダシ(本社東京都、関藤竜也社長)は5月26日、東京証券取引所グロース市場への上場が承認されたと発表した。上場日は6月30日を予定している。22年6月期の売上高は、前期比64.1%増の20億7300万円と成長している。
 クラダシは食品メーカーから生まれる食品ロスを協賛価格で買い取り、自社ECサイトで販売するビジネスモデルを採用している。コロナ禍に健康や環境を見直すユーザーの拡大を受け、「食品ロス」を販売する同社の認知度が高まっている。
 地方自治体との提携や会員限定クーポンの発行、メルマガ・SNSを活用した販促活動などを強化した。顧客の利用率向上につながり、23年3月末時点の累計会員数は46万2879人、累計パートナー企業数は1319社になった。23年1―3月の平均月間UU(ユニークユーザー)数は2万4623人だった。


■UI/UX開発に投資

 上場により、5億6600万円を調達する見通し。調達資金は自社ECサイトのUI/UXの開発や、中長期戦略である支援事業のシステム開発費などに充当する。24年6月期に1億6200万円、25年6月期に4億400万円を投資する計画だ。
 23年6月期の業績予想は、売上高が同44.9%増の30億400万円、営業損失は1億6400万円(前期は7400万円の営業損失)、当期純損失は1億7000万円(前期は8000万円の当期純損失)を見込んでいる。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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