ポーラ 23年1―3月期/新規顧客数が10%増加/販売員の減少トレンドは継続(2023年5月25日号)

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 化粧品訪販最大手のポーラ(本社東京都、及川美紀社長)の23年1―3月期(第1四半期)の売上高は、前年同期比13.9%増の241億8300万円だった。訪販やサロン販売を含む委託販売チャネルの売上高は、同3.5%増の151億6200万円だった。新規顧客の総獲得数は10%増加した。一方で、販売員であるビューティーディレクター(BD)の人数はダウントレンドが続いたとしている。
 チャネル別の売上高は、委託販売チャネルが151億6200万円、百貨店が前年同期比約24%増の24億円、BtoB事業が同50%増の8億円、ECが同18%増の16億円となった。
 22年末時点で約2万7000人だった、BDの人数は、23年3月末時点が2万5000人となった。委託販売チャネルの売り上げ状況などから考えると、23年6月までは減少傾向が続くことが想定されるという。ポーラ・オルビスホールディングスによると、23年末までには、販売員の減少トレンドは止まる見通しだとしている。
 23年1―3月期において、委託販売チャネルでは、総顧客数が4%程度減少したとしている。BDの減少トレンドもあり、顧客数のプラス転換には時間が必要だという。
 ポーラでは4月、新たな会員プログラムとして「ポーラプレミアムパス」のサービスの提供を開始した。顧客IDの統合を進めることにより、サロン店舗・百貨店・ECといった複数のチャネルを、顧客が自由に利用できるようなビジネスモデルに変化させたいという。
 こうしたOMOの施策を生かしつつ、BDの接客力の高さを生かしていく考えだとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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