ツカモトコーポ 23年3月期/和装事業は6.4%減に/テレビ通販事業も2桁減収(2023年5月18日号)

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 ツカモトコーポレーションの23年3月期におけるツカモト市田の和装事業は、不採算催事からの撤退による影響を受け、売上高は前期比6.4%減の12億100万円だった。
 営業損失は、より効率的な催事の実施で、1億1200万円(前年同期は1億9200万円の営業損失)に縮小した。
 健康・生活事業は、コロナ禍の反動からテレビ通販が不振で、売上高は同15.9%減の32億1900万円。急激な円安と原材料の高騰による商品コストの上昇に伴い、製品製造が海外ということもあり、営業損失は2億5400万円(前年同期は500万円の営業利益)だった。
 23年3月期を初年度とする3カ年の中期経営計画の進捗は、和装事業において、一般消費者向けの展示会販売や着付け教室といった「消費者ダイレクト販売」の一環として、22年12月から大阪の船場センタービルに直営店「花襲(はながさね)」を開店し、試験的なマーケティングを開始した。さらに、加工サービス部門の売り上げ拡大を図る。顧客名簿を獲得し、自社主催の展示会販売などでの収益化を見込む。百瀬二郎社長は「アンテナショップ的な意味合いがある。消費者の声を直接聞くことで和装事業に生かしていきたい」と話した。
 健康・生活(エイム)事業は、サウナメーカー「HARVIA(ハルビア社)」の販売代理店として事業展開するほか、「ウォーターサーバー」の法人向けレンタルとフィルター交換業務を開始した。初年度売上高は1億8000万円を計画する。
 機能性表示食品の通販「トモニスタート」については家電や美容に関するオリジナルブランド「AiMY(エイミー)」ブランドに健康食品部門として統合。22年11月にBS日テレでテレビ通販を開始した。健康食品、ダイエットフードが好調だという。
 家電や美容関連製品は、家電量販店への販路再構築と拡大、通販・ECを中心とした直販事業、海外事業を拡大する。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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