えがお/食品通販事業に進出/顧客層拡大、健食とのシナジーも(2023年5月18日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
新規参入した食品事業について説明する、えがおの原田永幸CEO

新規参入した食品事業について説明する、えがおの原田永幸CEO

 健康食品通販のえがお(本社熊本県、北野忠男会長兼社長)は5月12日、食品通販事業に進出することを明らかにした。黒酢を使った食品や調味料のほか、韓国の冷凍食品などを取り扱う。食品事業に進出することで、顧客層の拡大や、健康食品とのシナジーが創出できると判断した。食品通販による初年度売上高は、10億円を下回る億単位を予想している。
 食品事業は「OICTO(おいしいと)」のブランド名で展開する。えがおの代表商品である黒酢を使った食品や調味料、酢を使った発酵酢ドリンクを販売する。
 このほか、ビューティービネガー「美酢(ミチョ)や、韓国料理の「Bibigо(ビビゴ)」などを発売する、CJ FOODS JAPAN(CFJ)とアライアンス契約を締結。CJFの冷凍食品も取り扱う。
 同日付で食品専用サイトを開設。既存の顧客基盤に加え、デジタルマーケティングで新規顧客を開拓し、独自の販売基盤を構築するという。
 同日、都内で開催した事業説明会で原田永幸CEОは、「えがおがさらに成長するには、サプリメントを成長の柱として力を入れていくのが優先順位の第一位だ。ただ、それ以上に顧客拡大、事業ポートフォリオ等のシナジーを考えると、食品事業は非常に重要な事業の柱になる可能性を持っている」と説明。
 食品事業の成功の鍵については、「ひとえにわれわれの顧客基盤、その上に成り立つアライアンス、そして、えがおらしい独自の顧客価値を持つ商品の進化」を挙げた。
 食品事業の初年度は、「売り上げ規模を追求するのではなく、どれくらいのビジネスチャンスがあるのかを見極めるのが第一の目的。過剰投資にならないように、確実性を追求しながらスタートする」と抱負を述べた。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ