ナリス化粧品/自己啓発の応援手当支給/社員の自己成長と生産性向上につなげる(2023年4月27日・5月4日合併号)

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 化粧品訪販のナリス化粧品(本社大阪府、村岡弘義社長)は4月12日、社員が自分自身の能力や価値を向上する取り組みを応援するための手当「バリューアップ手当」を、新たに支給することにしたと発表した。23年4月から、月額1万2000円を支給するとしている。社員が、新しい知識や技術、経験を積むことで、個々の能力や価値を高め、自分の成長を業務に還元できるようにすることが目的だとしている。
 ナリス化粧品ではこれまで、新入社員研修に加えて、2年次研修や役職者研修、キャリアアップ研修といった制度を組み合わせて、社員の育成に取り組んできた。個々のスキルアップのために、会社が、社員が受講する通信教育の費用を最大85%まで負担する取り組みも行っている。
 通信教育は、正社員や契約社員の全員が対象となっており、所属部門に必要なスキルだけでなく、将来の自己実現のためのスキルも自由に選んで受講することが可能となっているという。
 直近の3年間では、一般社員の約45%が、会社の補助を受けて通信教育を受講したとしている。同制度を利用して、「実験計画法」や「危険物取扱」「色彩検定」といった、資格取得のための講座を受講するケースもある。「マーケティング」「コミュニケーション」といった一般的なスキルの講座を受講した人もいるという。
 「バリューアップ手当」の支給には、こうした、社員一人一人の自己実現に向けた取り組みを、さらに促進する狙いがあるとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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