日本テレビホールディングス/ラベルヴィー子会社化/フラッシュセール最大手の知見活用(2023年4月27日・5月4日合併号)

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 日本テレビホールディングス(HD)は4月21日、フラッシュセール最大手であるla belle vie(ラベルヴィー)の全株式を取得する株式譲渡契約を締結した。株式の譲渡予定日は5月19日。取得価額は非公開としている。ラベルヴィーのデジタルマーケティングの知見を生かし、テレビ通販や既存EC事業の活性化を図りたい考えだ。
 今回の買収により、ラベルヴィーの持つIT基盤や会員資産、デジタル化のノウハウを活用し、テレビ通販や既存EC事業のデジタルマーケティングを強化する。両社の物流や顧客対応、商品写真・動画撮影などの機能を集約し、収益向上にもつなげる。取引先を相互に紹介し合うことで、商品の開発・調達の強化も図る。
 日本テレビHDは22年に策定した3カ年の中期経営計画で「総合コンテンツ企業」への進化を打ち出していた。投資枠1000億円を設定し、「テレビを超えろ」をテーマに、映像コンテンツや物販、イベント、生活・健康関連事業などへ積極展開を行う計画。今回の買収もその戦略の一環だという。
 ラベルヴィーは「GLADD(グラッド)」と「GILT(ギルト)」の二つのフラッシュセールサイトを運営し、合計550万人以上の会員数を有する。22年12月期の売上高は、前期比2.1%減の157億3700万円だった。
 ラベルヴィーは日本テレビHDの発信力を生かし、マーケティングを強化する。
 今後、両社のシナジーを高めることを目的とした協業委員会を設置する予定だ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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