セブン&アイホールディングス 23年2月期/EC事業は減少傾向/グループの相乗効果発揮できず(2023年4月27日・5月4日合併号)

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 セブン&アイ・ホールディングス(HD)の23年2月期におけるグループ各社のEC事業の業績はマイナスに転じている。コロナ禍の巣ごもり需要の減退の影響が出ているようだ。グループ間のシナジーを図る狙いで開設した総合通販サイト「omni7(オムニ7)」は23年1月でサービスを終了している。
 書籍やCD・DVDなどのECサイトを運営するセブンネットショッピングの売上高は、前期比8.8%減の230億1800万円になった。22年9月22日付で、ギフト商品の取り扱いを、セブン―イレブン・ジャパンが運営するギフト専用サイト「セブン―イレブンネットギフト」に移管した影響もあるという。
 イトーヨーカ堂が運営するネットスーパーの売上高は、同3.5%減の349億2300万円だった。EC売上高も同35.7%減の39億900万円と減少している。
 そごう・西武が運営するECサイト「e.デパート」の売上高は、同16.7%減の42億2300万円だった。
 今後は約2800万人が登録している会員サービス「7iD」と金融サービスを強化し、リアルとネットの相互利用を促進したい考えだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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