ナリス化粧品/女性管理職率が11年で倍に/女性社員数は45%増加

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 化粧品訪販のナリス化粧品(本社大阪府、村岡弘義社長)は4月5日、23年3月末時点の女性管理職の比率が、12年3月末時点と比較して、2倍に伸びたと発表した。女性社員数は、同45%増加しており、女性社員が働きやすい環境が整備されているとしている。
 ナリス化粧品によると、23年3月末時点における、ナリス化粧品の女性社員比率は57%だった。12年3月末時点比で、19ポイント増加した。女性管理職の比率は38%となり、12年3月末時点比で19ポイント増加したという。
 管理職の社員のうち、子どもを持つ「管理職ママ社員数」は38人となり、12年3月末時点比で30人増加したという。
 ナリス化粧品では、12年3月、女性の働き方を支援する大きな改革を行った。3カ月以上の育休を取得した社員が復職する際に、就学前の子ども一人に対して、月額2万円を支給する「復職支援金」の制度を開始。時短勤務の期間を、子どもが小学校を卒業するまで延長する制度も開始した。
 その結果、11年を経て、制度導入前と比較して、女性の管理職の比率や女性社員数が大きく伸長したとしている。
 ナリス化粧品では、社員に最も喜ばれている制度は、子どもが小学校を卒業するまで時短勤務を利用できることだという。法令上、育休後の時短勤務を利用できるのは、3歳が上限だとされている。同社ではこれを小学校卒業まで拡大しているため、小学校に入学すると仕事と育児の両立が困難なる「小1の壁」にも対応できるとしている。
 経済的な支援だけでなく、時間の融通が利き、働く時間の自由が確保できる環境になっているという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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