オンワードホールディングス 23年2月期/OMOサービス好調/EC売上は9.5%増(2023年4月13日号)

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 オンワードホールディングス(HD)の23年2月期の国内EC売上高は、前期比9.5%増の447億9800万円だった。ECサイトの在庫を実店舗に取り寄せて試着・購入できるOMO(オンラインとオフラインの融合)サービスなどが好調だという。百貨店などの集客回復に伴い、リアル店舗の売り上げも伸びた。全体業績では、4期ぶりに黒字転換した。
 EC化率は同0.2ポイント増の30.0%になった。EC売上高に占める自社EC比率は同0.6ポイント減の85.9%となった。
 「自社ECサイト『ONWARD CROSSET(オンワード・クローゼット)』は新しい事業であるOMOサービスの基盤となっており、22年度は基礎を作れたと思っている」(保元道宣社長)と話す。
 22年4月には、ECサイトの在庫を実店舗に取り寄せて試着・購入できるサービス「クリック&トライ」をリニューアルし、利用促進を図っている。OMO型店舗「ONWARD CROSSET STORE/Select(オンワード・クローゼットストア/セレクト)」の売り上げも大きく伸びたという。
 今後、ECサイトの売り上げ拡大のために、広告宣伝を強化し、EC専用のD2Cブランドの成長も加速させたい考えだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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