〈新経営体制〉 DHC 会長に高谷氏/宮崎社長らと代表3人制に(2023年4月6日号)

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左から高谷氏、宮崎氏、小高氏=DHC提供

左から高谷氏、宮崎氏、小高氏=DHC提供

 今年1月にオリックスにグループ入りしたディーエイチシー(DHC)は4月3日付で、代表取締役会長・CEOに元オルビス社長などを務めた高谷成夫氏(58)が就任したと発表した。1月末でDHCの副社長から内部昇格している宮崎緑代表取締役社長・COO(55)、オリックスから就任している小高弘行代表取締役副社長(44)とともに代表取締役3人の新経営体制を敷いた。
 代表3人を除く役員は合計13人。このうち監査役を含む8人がオリックス出身、DHCからは5人が就任した。
 高谷氏を選んだ理由について、DHCは「20年以上にわたりビューティーとヘルスケアビジネス分野で幅広く経営および事業運営を推進しており、株主と協議して起用に至った」としている。
 新経営体制のもと、次の成長に向けたプロジェクトを始動した。事業部体制など組織変更は現在のところ特にないが、プロジェクトが目指す「新生DHC」のブランド価値と顧客満足度の向上に向け、社内の仕組みを再構築していくとした。
 現在の国内子会社はDHC酒造、広告の伝々虫の2社。先にオリックスが事業の引き継ぎ対象にしないと説明していたリゾート会社、放送局は子会社から外れている。
 また、DHCが本紙に寄せた社長の略歴によると、宮崎氏は93年にDHC入社。翻訳・通訳、化粧品・健康食品のコンビニ・ドラッグストア向け営業、通販・マーケティング、アパレルなどを担当し、事業領域の拡大に貢献してきたという。2015年に取締役、20年に常務取締役、21年に取締役副社長に就任。23年1月から現職。1967年11月生まれ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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