シルバーライフ/中間期売上高、10.4%増/製造・保管能力の強化(2023年3月23日号)

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 高齢者向け配食サービスを手掛けるシルバーライフの22年8月―23年1月期(中間期)の売上高は、前年同期比10.4%増の60億1500万円だった。工場、物流センターにおいて、前期まで続いていた大型投資が終了。製造・保管能力の大幅強化と、積極的な販売促進活動により、売り上げが拡大した。
 セグメント別売上高は、「FC加盟店」が同7.6%増の42億9300万円だった。
 FC数は「まごころ弁当」が10店減、「配食のふれ愛」は23店減、「宅食ライフ」が18店舗増で、店舗数は前期より15店舗減少し、合計975店舗になった。コロナの影響により、飲食店が副業として出店したことから、一時的に出店が増えた。
 コロナの行動制限緩和と比例して店舗が減少し、コロナ期に比べると加盟店獲得に苦戦した。
 高齢者人口の増加に伴い、市場のニーズが高まっていることから、同社のスーパーバイザーによる店舗への営業指導を強化した。新規営業の方法など、店舗運営におけるサポートが功を奏し、1店舗当たりの売り上げが増加した。
 高齢者施設向けの食材販売サービスの売上高は、同1.8%増の6億4500万円。部門内の売り上げ比率は、チルドが54.4%、冷凍が45.6%だった。施設の需要が、冷蔵食材から利便性の高い冷凍食材に切り替わっており、チルドの売り上げが減少した一方で、冷凍の売り上げは増加した。
 直販の売上高は同30.1%増の10億7600万円だった。23年1月に冷凍弁当の新ブランド「きくばりべんとう」を開始した。ウェブ広告など販促活動を積極的に行った結果、売り上げが増加した。22年4月に開始した倉庫業は、年末に向けて需要が高まり売り上げが増加。OEM販売も、既存取引先の受注数が増加したことで売り上げが増加した。
 23年3月中に、冷凍弁当の新ブランド「ライフミール」をECで販売する予定だ。若年層向けのブランドで、見た目の鮮やかさと食べ応えにこだわったという。SNSやインフルエンサーを使用した、ウェブによるプロモーションを展開していく方針だ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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