DCアーキテクト/AIが広告チェック/薬機法、リライト案も提案(2023年3月9日号)

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 薬事法広告研究所を運営するDCアーキテクト(本社東京都、鈴木幸治代表、(電)03―6228―6894)は3月1日、独自開発のAIが広告文をチェック、リライト(代替)案を提案するツールの提供を始めた。まずβ版を無料で公開、今春以降有料化に移行するとともに、バージョンアップを図っていく。
 AIによる薬機法チェック&リライトツールの名称は「機械良文」。化粧品や健康食品の広告(テキスト、URL、画像)を入れるだけで、薬機法のリスクチェックとリライト案を提案する。すでに2件の特許を出願している。
 過去に薬事法広告研究所で蓄積したノウハウから、5万件を超えるデータをもとに開発した。薬機法のチェックには専門的な知識が必要となるほか、多くの時間を要するという課題がある。
 「機械良文」は一時チェックの時間を大幅に短縮して、薬機法を順守しながら、より多くの時間を本来の目的であるコンテンツ制作というクリエーティブな業務に使ってもらいために開発したという。
 今回提供を開始したβ版は、化粧品テキストで1回200文字まで、利用回数は制限がない。5月中旬には有料版の提供を予定しており、化粧品のテキスト、URL、画像に対応。1回5000文字で、利用制限は設けない。有料版は月額1480円を計画している。
 さらに、7月初旬には健康食品にも対応を拡大する予定だ。
 開発のきっかけについて鈴木代表は、「そもそも264社のクライアントがあって、弊社がブラック企業になってしまいかねないのでAI化しようという話だった。幅広く通販業界に提供してもいいのではないかということで提供を始めた。先行してサービスを提供し、ノウハウを築いていきたい」としている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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