ベネクス/新経営体制へ移行/プレミアアンチエイジング傘下に(2023年3月9日号)

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中村太一社長

中村太一社長

 繊維メーカーで、休養・睡眠時専用の疲労回復(リカバリー)ウエアを製造販売するベネクス(本社神奈川県、中村太一社長)はこのほど、化粧品通販各社のプレミアアンチエイジングの連結子会社となり、新たな経営体制を発表した。ベネクスは資金力を強化し、新規事業の成長を加速させたい考えだ。
 新経営体制への移行で、プレミアアンチエイジングの岩川聖史執行役員と菱沼信之新ビジネス開発推進本部事業開発部長が取締役に、石原基康社外常勤監査役が監査役に就任した。
 今回のM&Aの背景には、コロナ禍に健康への意識が高まり、休養ソリューション(衣服)市場の拡大があったという。休養ソリューション市場をけん引するベネクスは、高まるニーズに迅速に対応していきたいと考えていた。
 ベネクスが目指す未来像の方向性が合う企業と協業したいと考えていたところに、プレミアアンチエイジングから打診があったという。双方の得意分野を掛け合わせることで、よりユーザーの健康にフォーカスした商品やサービスを提供できると判断した。
 「発表から数週間だが、すでに反響がある。これからはグループ内の情報交換はもちろん、ユーザーの幅の拡大やアプローチの面も強化していく」(中村社長)と語った。
 同社は独自技術でナノプラチナや複数の鉱物を組み合わせた素材から作られるリカバリーウエアを開発・販売している。トップアスリートを含む多くの著名人が使用する機能性衣料ブランドとしての実績を持つ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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