TORICO 22年4―12月期/売上11.9%減の34億円/映画館との協業には手応え(2023年3月9日号)

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 漫画のECサイト「漫画全巻ドットコム」を運営するTORICO(トリコ)の22年4―12月期(第3四半期)のEC売上高は、前年同期比11・9%減の34億2700万円だった。ヒットアニメの誕生が限定的で漫画を購入する人が減少した。主要都市の映画館で原作漫画を販売するプロモーションには手応えを感じているという。
 EC事業の月次売上高の推移を見ると、22年12月度の売上高は同18.1%増の7億2000万円だった。22年4月から11月までの月次売上高は前年同月比を下回っている。
 22年12月にEC売上高が前年同月を上回った要因について、「『スラムダンク』や『チェンソーマン』などのヒット作の映画公開が、売上高の増加に影響した。下半期、特に12月はその影響が大きかった」(IR)と説明する。
 ヒット作の出現が業績に大きく影響している。ヒット作を見越して積極的に在庫を確保したり、「スラムダンク」の映画公開時に映画館で原作漫画を全巻セットで販売するプロモーションを実施したりすることで売り上げ確保に取り組んでいる。
 純第3四半期(22年10~12月)におけるECサイトのユーザー数は、前年同期比10.0%増の990万人だった。
 23年3月期のEC売上高は前期比3.1%減の49億6600万円を見込む。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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