アマゾンジャパン/オートロックでも置き配可能に/協業で「KfB」導入大幅拡大へ

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 アマゾンジャパンは3月2日、三井不動産レジデンシャルリースと協業し、オートロック付きマンションで置き配が可能となる「KeyforBusiness(キーフォービジネス、KfB)」の導入を進めていくことを発表した。
 KfBは、オートロック付きマンションでの受け取りを便利にするアマゾンのサービス。日本では21年3月から導入された。
 導入したマンションでは、ドライバーが届ける商品を持っているときに限り、配送アプリからオートロックを解除できる。
 これにより、不在時などに置き配で荷物を受け取れるようになる。顧客にとっての利便性が高まるだけでなく、再発達による、ドライバーの負担を軽減することにもつながるという。
 導入するのは、三井不動産レジデンシャルリースが運営管理する賃貸マンション約7万8000戸(22年12月末時点)となっている。
 アマゾンロジスティクス事業本部のアヴァニシュ・ナライン・シング本部長は、「KfBは22年末の時点で、5000戸以上に導入いただいた。導入マンションでは、再配達を80%以上削減できている。業界のトップランナーである三井不動産グループが、導入してくれたことは、大きな意味がある。KfBが、日本のスタンダードになる大きな転機だと感じている」と話している。
 三井不動産レジデンシャルリースの中村誠経営企画部長は、「入居者の利便性は高めたいが、管理会社として安全性を確保しなければならない。それを両立できるがKfBだった」と話す。
 「配達は、『CO2排出』や『ドライバー不足』といった社会課題を抱えている。不動産業界の立場から、この取り組みを進めていくことが、問題解決の一助となればよいと思う」(同)と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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