【住設企業の採用動向】 採用活動は多様化、長期戦に/人材獲得にニッチな説明会の利用増(2023年3月9日号)

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日本住宅総合開発のHP。トップ画で20代の若手が主役であることを訴求

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■23卒はコロナ世代

 23年4月に入社する新卒者は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が大学生活を直撃した世代といわれる。授業の多くがオンライン。大学での新たな出会いは外出自粛で機会を奪われ、アルバイトも思うようにできなかった時期でもある。
 こうした経験を経た新卒者を採用する住設企業からは、これまでと違う人材が集まっているとの声があがる。「23年卒は対人や団体行動における対応の仕方が多少分からない人が多い印象を受ける」。ある企業はコロナ禍の影響から、対人関係の経験が不足していると指摘した。
 新卒世代を不安視する声ばかりではない。
 太陽光発電や蓄電池、オール電化の工事事業のエーピーシーメンテナンス(本社千葉県、大村淳社長)のグループ会社で、省エネ商材を販売するAPCメンテナンス(本社千葉県)の見方は好意的だ。「早く起業してお金を稼ぎたいという意欲のある学生がいる。このご時世で非常に珍しい人材だ」(担当者)と話す。現在、学生のインターン2人が営業マンとして経験を積む。今後の育成次第では、優秀な営業マンになると期待を寄せているという。
 新卒採用において採用者の傾向が変わることはよくあるが、未曽有のコロナ禍を経験してきた学生は異例の存在。社会人となり、どのような活躍を見せるか、住設企業だけでなく企業全体が注目している。


■採用人数は増加傾向

 住設企業における新卒者の採用人数は増加傾向にある。

(続きは、「日本流通産業新聞」3月9日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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