千趣会/物流センターを開設/拠点集約でコスト削減へ

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通販事業の物流拠点として開設した「美濃加茂ディストリビューションセンター」

通販事業の物流拠点として開設した「美濃加茂ディストリビューションセンター」

千趣会は12月1日、岐阜・美濃加茂に新たな物流センターを開設したと発表した。通販事業の物流拠点として12月7日から稼働する。岐阜県内に分散していた物流拠点の商品を新センターに集約・統合。物流コストを削減するとともに、リードタイムを短縮する。新センターへの投資額は土地・建物・マテハン機器を含め約50億円。
 開設したのは「美濃加茂ディストリビューションセンター(DS)」で、ソニーイーエムシーエスの工場跡地を取得して改修した。敷地面積は5万5365平方メートル、延べ床面積は5万1426平方メートルの規模で3階建て。
 通販事業の物流拠点は岐阜・可児にある「可児DS」が主力となっている。しかし、インターネット通販専用商品の拡充などで取扱商品が増加。可児DS周辺の7~8カ所に物流拠点を確保して商品を保管していた。
 美濃加茂DSには可児DSの周辺に分散していた、(1)ファブリック・寝具などの中型商品(2)ドレス・スーツなどのハンガー商品(3)衣料・雑貨などのネット専用商品─を集約する。美濃加茂DSと可児DSは車で17分の距離に位置しており、顧客からの注文を一つにまとめて発送。荷分かれを極力防止する。
 両DSを連携させることで、商品の拠点間物流量を減少させるとともに顧客への発送個数を集約。リードタイムの短縮とコスト削減を図る。
 出荷時間も見直す。配送を委託している佐川急便と連携。配達にかかる時間から逆算し、配達地域により出荷時間をずらす。美濃加茂DSから遠方の地域には早く出荷して輸送途上における荷物の滞留を削減。スピーディーな配達につなげる。
 美濃加茂DSへの商品入荷は12月7日から開始する。1日当たりの入荷品番数は約5000品番。出荷は12月22日から行う。1日当たりの出荷能力は件数で1万5000件、点数で2万5000点となる。
 センターの運営は子会社のベルメゾンロジスコ(本社岐阜県、北原義春社長)が行う。雇用予定人数は約350人。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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