ミラクル/EC市場予測レポートを発表/成長限界を指摘、拡大のシナリオも(2023年2月16日号)

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ミラクル 佐藤恭平社長

ミラクル 佐藤恭平社長

 フランス発のマーケットプレイス構築SaaS「Mirakl(ミラクル)」を国内で提供するミラクル(本社東京都、佐藤恭平社長)はこのほど、国内EC市場の成長予測や活性化のシナリオを記したレポートを発表した。レポートを作成したデジタルコマース総合研究所の本谷知彦代表は、レポートの発表会において、「国内EC市場は2030年ごろにピークアウトする可能性がある」と指摘した。
 今回、発表したレポートの名称は、「国内BtoC-EC市場の近未来予想と活性化への期待」。大和総研時代に14年から7年連続で経産省のEC市場調査を担当した本谷氏が作成した。
 レポートでは、国内EC市場の足元の現状、特徴、今後の見通し、EC事業推進のフレームなどを踏まえ、国内EC市場の活性化、市場規模のさらなる拡大に向けて想定できるシナリオパターンについて考察している。
 「EC市場活性化において最も有力だと考えるのが、ミディアムサイズプラットフォーマーの台頭だ。集客力やブランド力を持つ事業者が、独自性のあるマーケットプレイスを構築し、成長を加速する可能性は大きい」(本谷氏)と指摘する。
 ミラクルの佐藤社長は、「北米の上位20社のEC事業者を見てみると65%はマーケットプレイスモデルをとっている。先行指標として北米の動向は参考になるだろう」と話す。
 レポートはミラクル社のホームページから無料でダウンロード可能だ。

デジタルコマース総合研究所 本谷知彦代表

デジタルコマース総合研究所 本谷知彦代表

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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