アサンテ 22年4-12月期/売上高は3.7%増/動画など営業ツール充実させ(2023年2月16日号)

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 白アリ防除施工のアサンテの22年4―12月期(第3四半期)の売上高は前年同期比3.7%増の11億9800万円となった。営業利益は同3・9%増の13億2700万円となり、増収増益だった。営業マンの研修の頻度を増やしたり、タブレットやスマートフォンの動画を使った営業ツールを充実させたりしたことが、増収につながったとしている。
 アサンテによると、コロナによる行動制限が緩和されたことで、消費者の、訪問営業に対する抵抗感がなくなりつつあるという。訪問営業が順調に実施できていることも、増収要因になったとしている。
 アサンテでは22年10月から、営業マンに対する営業研修の頻度を増加させた。住宅に設置する自動消火装置「ケスジャン」などの新商品も、営業提案のきっかけになっているという。
 アサンテでは、スマホやタブレットを使った営業ツールの充実も図っている。これまでは、各営業マンに社用のスマホを貸与。営業状況の進捗などをスマホから入力させ、営業管理に活用していたという。22年からは、スマホやタブレットを、顧客への営業ツールとしても活用し始めたという。
 白アリの防除施工や地震対策の施行を行うとどんなメリットがあるかを、動画で説明する営業ツールを作成。訪問先の顧客宅で、顧客に動画を見てもらっているという。高齢の顧客宅では、タブレットやスマホを顧客宅のテレビに接続して動画を見てもらうこともあるとしている。
 スマホやタブレットを使った営業ツールの拡充が、増収につながったとしている。
 一方で、社員のコロナ感染により、稼働できる人員が減少するタイミングもあったという。22年12月度には、アサンテの社員や家族がコロナに感染、稼働する営業マンの人数が減少した。その結果、22年12月度は、月商が前年同月比で8.3%減少したとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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