日本トリム 22年4-12月期/売上高7.2%増に/原料価格の高騰が利益に影響(2023年2月16日号)

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 電解水素水整水器の職域販売を手掛ける日本トリムの22年4―12月期(第3四半期)の売上高は、前年同期比7.2%の増収となった。22年6月に、主力の整水器の実売価格を2万円引き上げたことなどが、増収につながったとしている。一方で、電極板などの原材料費や物流費などが高騰したことが、利益を圧迫する要因となった。
 日本トリムの22年4―12月期の営業利益は、前年同期比1.2%増の17億3300万円だった。増収増益とはなったものの、営業利益は微増にとどまった。整水器の核となる電極板や、整水器の取り付けに使う蛇口の水栓などの価格が高騰していることが、営業利益を圧迫する要因となった。原料の輸送にかかる物流費も高まっているという。
 日本トリムは22年6月、主力の電解水素水整水器「GRACE(グレイス)」と、「Refine(リファイン)」の実売価格を2万円程度引き上げていた。
 日本トリムの職域販売ではこれまで、セミナーに参加して整水器を購入する顧客には、特別価格で提供していたという。
 特別価格で提供することにより、お得感を出し、購入につなげていた。22年6月に、特別価格を実質的に引き上げた。
 日本トリムでは、電解水素水整水器と、整水器内部に設置するカートリッジについて、23年4月1日から価格改定を行うことを発表している。整水器については、機種によって2万~3万円の値上げとなる。定価を引き上げることにより、22年に引き上げた実売価格との差額を大きくし、セミナー実施時の特別価格のお得感を演出していくという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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