アスクル/AP67を子会社化/歯科院向け通販のフィードも傘下に(2023年2月16日号)

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 アスクルは2月8日、歯科業界向け通販サービス「FEED デンタル」を運営するフィードなどを傘下に収めるAP67(本社東京都、喜多慎一郎代表)の発行済株式の85%を取得し、子会社化すると発表した。今回の買収により歯科業界向け通販に参入し、BtoB事業のさらなる成長を狙う。
 AP67はフィードの親会社であるデンタルホールディングの全株式を保有している。アスクルは2月8日、AP67と株式の譲渡契約を締結した。株式の譲渡は2月28日に実行予定。株式の取得価額は非公開。
 アスクルは21年7月に発表した中期経営計画で、既存のオフィス通販から脱却し、さまざまな仕事場や生活を支えるインフラ企業へと進化する方針を明らかにしている。
 特に「医療・介護」「製造業」を戦略的に強化する2大業種として定めていた。
 AP67の傘下であるフィードは、全国の歯科医院に広く利用されている通販サービス「FEED デンタル」を提供している。歯科材料や歯科用品など専門商材を幅広く取り扱っている。
 AP67の22年3月期の売上高は、前期比11.2%減の125億1600万円だった。当期純利益は4億5300万円の損失(前期は1億2300万円の黒字)だった。
 アスクルはAP67を子会社化した後、両社が持つ顧客基盤の相互活用による販路拡大などを推進し、グループ全体でのシナジー最大化を目指す。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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