コミューン/化粧品ECの需要急増/「共有したいけどしたくない」が鍵(2023年2月9日号)

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 コミュニティーサイトの構築などを行うコミューン(本社東京都、高田優哉CEO)では昨年以降、化粧品EC企業からの問い合わせが急増しているという。スキンケアの商品などは、使用感を共有したくても、インスタグラムやツイッターといった「開かれたSNS」では共有しづらいことが多いという。そこで専用のコミュニティーを作り、使用感や情報を共有できる同社のサービスに注目が集まっているようだ。
 「メーキャップの商品であれば、使用後の写真を見せたいと考える消費者は多い。一方、スキンケアの商品は、使用中の写真を上げるのは恥ずかしいためか、一般的なSNSではあまり投稿がないという現状があった」(ピープルアンドコミュニケーションチーム・兼田里佳子マネージャー)と話す。
 同社のサービスでは、企業やサービス専用のコミュニティーサイトを構築できる。スキンケア専用のコミュニティーサイトを作ることにより、商品の使用感や使用後の写真を投稿しやすい環境を作ろうとする化粧品事業者が増えているという。「購入を考えている人は、実際に使用した人の声を探している。購入者同士のやり取りを、購入前に確認できることが、購入につながっているようだ」(同)と話す。
 「昨今、SNSの情報量は急増している。”この商品”の情報を探したくても、なかなか見つけられないことも多い。そんな中、『専用のコミュニティーを作りたい』と考える事業者が増えているようだ」(同)と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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