新日本製薬 22年10―12月期/営業利益8.4億円/売上高は前年同期比0.2%減(2023年2月9日号)

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 新日本製薬が2月7日に発表した22年10―12月期(第1四半期)の連結業績は、営業利益が前年同期比1.6%増の8億3900万円だった。フルフィルメントコストやコールセンターコストを削減したことが、増益に貢献した。売上高は同0.2%減の92億5500万円だった。
 売上高の内訳は、化粧品が同1.2%減の83億4400万円、ヘルスケアは同10.0%増の9億1000万円だった。ヘルスケアではダイエットを訴求している「Wの健康青汁」の販売が2桁成長に貢献した。
 チャネル別の売上高は、通信販売が同0.7%増の85億600万円、直営店舗・卸販売が同5.3%増の6億1700万円、海外販売は同45.3%減の1億3100万円となっている。
 主力商品の化粧品「パーフェクトワン」は、LTV重視の投資を実行。ECを除く定期顧客比率と定期顧客単価の上昇につなげた。具体的には「落とす・満たす・魅せる」の3ステップを提案。LTV重視の広告戦略で、ROI(投資利益率)を追求した。ちなみに、今第1四半期における定期顧客の客単価は、前年同期と比較して約200円アップしているという。
 今後はアップセル・クロスセルによってLTVの引き上げにつなげていく。
 国内外を含めたEC売上高は、同12.7%増の14億300万円だった。ECは大手ECモールのセールで販促策を展開。限定商品販売後の1カ月で、EC分の売り上げが完売したという。大型インフルエンサーを起用するなど、継続的なSNS施策でロングヒットを狙った。
 第1四半期の広告宣伝費は同2.4%増の26億7900万円、販売促進費は同2.1%増の12億4900万円だった。フルフィルメントコストは同2.2%減の10億5800万円、コールセンターコストは同2.6%減の6億2200万円となっている。
 第1四半期時点における経常利益は同1.0%増の8億4000万円、四半期純利益は同2.4%増の5億6100万円だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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