オリックス/DHC買収完了を発表/新社長に宮崎副社長が就任(2023年2月2日号)

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 オリックスは1月31日付で、株式譲渡契約を結んでいたディーエイチシー(DHC)の子会社化が完了したと発表した。大株主で創業者の吉田嘉明CEOは退任、代表権のある社長には宮崎緑取締役副社長が就任した。
 1月31日は吉田氏の誕生日。
 DHCの発行済み株式のうち吉田氏らが保有する91.1%を同日までに取得した。年度内に取得予定の全株式の取得価額は約3000億円。
 オリックスからの役員の人数を過半とし、宮崎新社長ら現経営陣と新体制に移行していく。
 DHC本体が手掛ける主力の化粧品と健康食品のほか、衣料品、雑貨、ペット用品、海外、出版・翻訳、酒造などを承継する。一方で、リゾートホテル、メディア、ミネラル水の関連事業は引き継がない。
 オリックスはDHCが持つ顧客を基盤に、製造販売体制やチャネルの拡充、海外事業の強化を図る。DHCが現在控えているマス広告についても再び展開を積極化していく考えも示した。
 DHCの22年7月期の売上高は前期比0.5%増の905億3100万円。部門別売上は化粧品が同1.7%減の322億4200万円、健康食品が同2.5%増の514億8200万円、衣料品や雑貨の「その他」が同4.2%減の68億700万円。経常利益は同53.8%増の176億2400万円だった。
 DHCの子会社化による業績影響について、次期(24年3月期)から収益に貢献する見通しと説明している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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