ネクストラボ/返品・交換対応を効率化/「オールバーズ」に先行導入(2023年1月19日号)

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亀井智英代表

亀井智英代表

 ネクストラボ(本社東京都、亀井智英代表)は1月18日、小売事業者向けにECサイトの返品・交換対応の業務効率化を図れるSaaS「返品くん」の本格提供を開始した。グローバルライフスタイルブランド「allbirds(オールバーズ)」に先行導入し、業務効率化に加えて、顧客満足度向上の手応えを得ている。今後、返品・交換サービスを強化したい小売事業者に向けてサービスの提供を本格化する。
 これまで多くのECサイトでは、商品の返品や交換、キャンセルを依頼する際、メールや電話で問い合わせする必要があった。「返品くん」導入サイトでは、ユーザーはウェブサイトやアプリ上で返品・交換を依頼できる。ユーザーの返品・交換依頼の手間を省き、満足度の向上を図ることが可能だ。
 「返品くん」はヤマト運輸の配送連携APIを活用しており、ユーザーは手軽に返品・交換商品を返送できるようになる。ウェブ・アプリ上で集荷の依頼を行うことも可能だ。
 ヤマト運輸の営業所やコンビニエンスストア、オープン型宅配便ロッカー「PUDOステーション」から返品商品を発送する場合は、送り状の宛名書きは不要で、発行された二次元コードを提示するだけで発送手続きが完了する。


■顧客対応のDX実現

 導入事業者はメールや電話で、返品・交換に対応する必要はなく、管理画面上で対応処理を完了できる。社内の情報伝達漏れや作業上のミスの削減も期待できる。返品率の即時把握や返品・交換商品の内容をデータ分析するのに役立つ機能も備えている。
 「もともと、カスタマーサポートのDXを実現し、業務効率を高めるために開発した。ただ、先行導入した『オールバーズ』では、利用者から返品・交換対応の手軽さを評価する声も上がっている。返品率も導入後に上昇しなかった。返品・交換をしやすくすることで、購入のハードルを下げる効果も期待できる」(亀井代表)と話す。
 フルスクラッチで開発されたECサイトに導入したり、「Shopify(ショッピファイ)」で構築したショップはアプリストアから導入したりできる。今後、「Shopify」以外のカートシステムにも対応していく予定。導入費は要相談としている。

ウェブサイトやアプリ上で返品・交換を依頼できる

ウェブサイトやアプリ上で返品・交換を依頼できる

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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