【越境メルカリ トレンドランキング2022】/アニメ関連が上位席巻/越境ECトレンドを公開(2023年1月19日号)

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 メルカリはこのほど、19年の越境販売開始から3年を記念し、越境ECの流行をまとめた「越境メルカリ トレンドランキング2022」を公開した。取引カテゴリーランキングの上位は、キャラクターグッズ、フィギュア、トレーディングカードなど、アニメ関連商品が並んだ。海外顧客からの”推し活”需要として、高い人気を集めているようだ。
 取引カテゴリーランキングの1位は、キャラクターグッズ。長引くコロナ禍で日本に旅行に来られない人が、日本アニメを見て、気になった商品を「メルカリ」で購入していることが分かる。
 ランキングには20年にランク外だった、「バッグ」「スニーカー」「腕時計」などのファッションアイテムが上位10位以内に入っていることから、コロナ禍に資産価値の高いアイテムに投資する動きが加速したり、円安の影響でハイブランド品の購入が増加したりした影響が出ている。
 日本の中古品が人気を集める理由として、海外購入者から「商品画像や説明文よりも実物の状態が良い」「クオリティーが高い」という声が上がっている。「出品者からのメッセージカードがうれしかった」などの声も寄せられたという。
 取引金額の大きい国は、1位が「米国」、2位が「台湾」、3位が「香港」だった。英語圏においては、アイドルのCDが人気を集めていることが分かった。多くのK―POPのアーティストが日本限定のCDを販売しており、英語圏のファンから購入されているようだ。
 取引ブランドランキングは1位が「シャネル」、2位が「ルイヴィトン」、3位が「ナイキ」だった。越境ECの特徴として、ファッションアイテムに関しては比較的使用感のある状態であっても取引が成立しやすい傾向がある。世界的にもリユース品のニーズは高いといえる。
 調査期間は22年1月~12月20日。調査対象は「メルカリ」の代理購入サービスである「Buyee」「Bibian」「Shopee」を通じた該当期間の取引。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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