〈三菱商事とENEOS〉 SSで荷物保管、配送/配送効率化で合弁会社設立へ(2023年1月12日新年特大号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 三菱商事とENEOSは1月5日、ガソリンスタンド(サービスステーション=SS)を拠点とした配送効率化事業を推進するための、合弁会社設立で合意したと発表した。SSを荷物の一時保管および最終配送拠点として活用。最終配送拠点から配送先までのラストワンマイルを短縮し、配送の効率化を目指す。
 ENEOSの全国1万2000カ所のSSネットワークを、荷物の一時保管かつ最終配送拠点として活用する。23年度から、高い宅配需要が見込まれる1都3県の100カ所のSSで事業化の実証を開始する。
 25年度までには500~1000カ所のSSへ事業を拡大する予定。26年度から全国展開を含めた本格事業化を計画している。
 実証による知見・データをもとに、荷主の配送管理システムと連携。SSを活用するラストワンマイル配送を円滑に推進するための、配送ソリューションシステムアプリを開発・提供していく。
 合弁会社の名称は「Life Hab Netwоk株式会社」。23年度前半に設立予定で、出資比率は50%ずつとなる。資本金は不明だが本社所在地は東京都千代田区を見込んでいる。
 これまでも両社は、荷主やラストワンマイルにおける配送パートナーとともに、SSを拠点とした配送オペレーションに関する実証を行ってきた。事業主体を明確化し、事業化検証の加速化を目的として合弁会社の設立で合意。荷主であるEC事業者や配送事業者、SS、配送パートナーとともに実証を行い、事業立ち上げを目指す。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ