【無店舗販売企業 売上高調査】 上位50社の合計売上7.5兆円/上位企業の増収目立つ(2022年1月1日新年特大号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 日本流通産業新聞はこのほど、無店舗販売企業の売上高(21年10月―22年9月の間に迎えた決算期が対象)を調査し、通販511社、訪販257社をランキングにまとめた。無店舗販売企業の上位50社で集計した合計売上高は7兆4967億4900万円となった。上位50社のうち26社が増収、9社が減収だった。
 1位のアマゾン(日本事業)は前期比15.9%の増収。前期に引き続き、大幅増収となった。
 増収率が特に目立ったのは、中古車販売などを手掛けるビィ・フォアードの前期比44.8%。海外各国でのマーケティングを強化した結果、海外販売の売上高が大幅に増加したようだ。
 今期も韓国やシンガポールとの連携を強化し、さらなる増収を見据えている。
 ランキングでは、上位20社のうち、13社が増収となるなど、上位企業の好調ぶりが目立つ結果となった。
 通販、訪販企業共に、大手企業が増収となっている。
 家電量販店の通販では、大手2社が減収となった。ヨドバシカメラが前期比3.8%の減収、ビックカメラが前期比8.3%の減収だった。コロナ禍で通販の売り上げを伸ばした2社だったが、行動制限の解除で実店舗の客足が戻りつつあり、通販の成長にブレーキがかかったようだ。
 BtoBの通販では、大幅増収を記録する企業が目立っている。MonotaRo(モノタロウ)が前期比20.2%の増収、ミスミグループ本社が21.3%の増収、トラスコ中山オレンジブックが前期比16.3%の増収となった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ