ナック 22年4-9月期/営利24.3%増の7億円/販促活動見直し、販促費と管理費減(2022年12月8日・15日合併号)

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 「クリクラ」ブランドで水宅配事業を展開するナックの22年4―9月期(中間期)におけるクリクラ事業の営業利益は、前年同期比24.3%増の7億1000万円だった。売上高は減少基調だったが、販促活動を見直したことにより、販管費が削減されたとしている。
 ナックのクリクラ事業の22年中間期の売上高は、前年同期比2.6%減の74億1900万円だった。
 直営部門では、夏季の平均気温が高めに推移したことにより、宅配水の消費量が増加したとしている。
 ナックでは10月1日、クリクラの水ボトルの価格を値上げした。
 12リットル入りのボトルを、130円増の税込1590円に、5.8リットルボトルを同70円増の930円に改定した。
 22年9月度には、水ボトルの値上げ前の駆け込み需要があったとしている。
 ただ、加盟店部門では、22年4月に加盟店苑向けのウォーターサーバーの販売価格を値上げしたことにより、販売数が鈍化したという。
 次亜塩素酸水溶液「ZiACO(ジアコ)」関連商材の販売数減少もあり、加盟店部門全体が減収になったとしている。
 直営店部門の増収だけでは、加盟店部門の減収をカバーできず、結果的に前年同期比2.6%の微減収となったとしている。
 前年同期比24.3%の大幅増益となった要因としては、ウェブ広告をはじめとした販売促進費を、事業全体で抑えたことがあるとしている。
 ナックでは、クリクラ事業の今後の重点施策として、販売チャネルの強化や新規顧客獲得策の実行、新商品・新サービスの開発、人材の確保と育成の強化などを掲げている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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