一蔵 22年4―9月期/和装事業、6.5%増/展示会販売が順調で(2022年12月1日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 一蔵の22年4―9月期(中間期)における和装事業の売上高は、3年ぶりにコロナの行動制限もなく、催事なども計画通りに開催することができたため、前年同期比6.5%増の66億5800万円だった。費用面では、受注獲得に向けた催事関連費用、教室生徒の獲得に向けた募集費用などを積極的に投下した結果、営業利益は1億円(前年同期7900万円の営業損失)だった。
 和装事業のセグメント別業績は、振袖や呉服の「販売」が同7.3%増の36億2800万円、「レンタル」は同3.6%増の7億3100万円、「加工」は同8.8%増の6億7800万円、「写真」は同5.1%増の13億2900万円、「その他」が同5.3%増の2億9000万円だった。
 受注実績は前期比1.8%増。店舗運営や展示会販売による受注が堅調に推移した。期末の受注残高が54億6000万円あることから、第3四半期以降も順調に推移していくものとみている。
 SPA商品(PB商品)の受注実績は、同12.2%減だった。新たなデザイン商品の投入などが影響した。第3四半期以降は、新商品の投入を予定しており、通期では昨年実績を上回る見通しだ。
 9月に、福岡市内の「ICHIKURA」「Ondine」「きもの着方教室 いつ瑠」を天神の「アクロス福岡」に移転してオープンした。福岡の伝統工芸である「博多織」を使った和モダンの空間で、成人式の振袖などを展示するという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ