YU―WACreation Holdings 22年4―9月期/和装事業、8.8%増/展示会販売が好調に推移(2022年12月1日号)

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 YU―WACreationの22年4―9月期(中間期)における「和装店舗運営事業」の受注高は、前年同期比8.8%増の45億6500万円、売上高(出荷高)が同10.5%増の42億400万円となった。
 既存顧客を対象にした「一般呉服」などの受注高は、積極的な催事開催により、高額品の販売が好調に推移し、前年同期比27.9%増の36億600万円となった。来場者数は同1%減の4万74人、成約率は同5.3ポイント増の33.2%、平均単価は同8.8%増の27万1000円だった。
 「振袖」販売とレンタルについては、顧客のレンタル志向に加えて、ママ振袖(母親が成人式で使用した振袖)に帯や小物を現代風にアレンジして着用するスタイルが一層強まっていることや、繁忙期であるサマーキャンペーン期間中において、高額消費を手控える傾向を受け、受注高は前年同期比33%減の7億3800万円だった。
 売上総利益率は前年同期と比べ1.2ポイント改善し64.0%だった。販管費は、「一般呉服」などの受注が好調に推移したことに伴う販売促進費の費用増加はあったものの、中期計画策定のもと前期に引き続き構造改革を進めており、損益分岐点売上高を引き下げる活動を推進。売上高が増加したことにより、販管費の対売上高比は3.0ポイント改善した。和装店舗運営事業の営業利益は前年同期比210.4%増の2億7500万円となった。
 その他事業については、写真スタジオ事業、EC事業を中心に売り上げ拡大に取り組み、7月には新たに写真スタジオを1店舗オープンした。その結果、売上高は前年同期比134.5%増と大幅に増加し、1億3400万円だった。
 しかし、写真スタジオ事業で振袖写真の撮影需要が下がる時期であることや、新規事業への先行投資、設備投資、新規店舗のオープンコストの発生に伴い、営業損失は5800万円(前年同期は営業損失5400万円)だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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