ヒラキ 中間期/通販売上11.6%減に/伊原社長「為替の変動が大きい」(2022年11月24日号)

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決算説明会で話す伊原社長

決算説明会で話す伊原社長

 ヒラキは、22年4ー9月期(中間期)の通販売上高が前年同期比11.6%減の39億6900万円だった。通販事業の営業利益は同49.1%減の3億3100万円。要因について、伊原英二社長は「為替の変動が非常に大きい」と説明した。
 EC化率は、約7割で、3割は電話やFAXによる受注となった。
 期中に家計を応援する企画として、1000円以下の「親子展開商品」などを投入して販促を強化した。SNSを積極的に活用して、インフルエンサーによる投稿やクーポンキャンペーンを実施したものの、商品の入荷遅延やコロナ禍における顧客ニーズの掘り起こしが思うように進まなかった。入荷遅延については円安の影響、中国のロックダウンなどを要因に挙げた上で、「春夏に出す予定だったアイテムが100商品ほど入荷がない状況だった」(伊原社長)と話した。


■高価格品の売れ筋も

 通販事業は減収となったが、新たな売れ筋商品も出ている。
 22年8―9月に単価1000円を超えるシューズ用品が注文のトップとなり、これまでに2万足を販売した。同社では高価格帯となるこうした商品の動きがいいことを踏まえて、秋冬にはこれまで展開してこなかった高価格帯品を投入する。機能性のある毛布「あったか極暖ラグ」(税込7590円)は、受注が300件を超えるなど、「少しずつ秋冬の商品が動き始めた。下期に巻き返しを図る」(同)と強調した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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