楽天グループ/韓国商品のO2O店開設/リアルで若年層の取り込み図る(2022年11月24日号)

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「Kulture Market」の内観

「Kulture Market」の内観

 楽天グループ(楽天)とシーズマーケット(本社東京都、福元雄一代表)は12月1日、韓国発の商品の魅力やトレンドを発信する「楽天市場」のO2O店舗を「ラフォーレ原宿」に開設する。「楽天市場」出店店舗が取り扱う韓国発の商品を展示・販売する。若者に人気が高い韓国関連商品をリアルで販売することで、「楽天市場」への若年層の取り込みを図る狙いだ。
 O2O店舗「Kulture Market(カルチャーマーケット)」は、「ラフォーレ原宿」1階に開設する。12月1日から来年3月末までの第1弾では、「楽天市場」に出店する韓国コスメブランドやアパレルブランドなど計10店舗、15ブランドの商品を100点以上販売する。
 来店客は「楽天市場」で販売している商品を店頭で実際に試し、比較・検討した上で購入できる。さらに、店頭に展示するQRコードをスマホで読み取ることで、「楽天市場」の各店舗の商品ページに遷移し、商品情報の詳細を確認したり、商品をオンラインで購入したりできる。
 人気インフルエンサーであるサラさんや松本優さんのお薦めの商品をセットにしたコラボレーションボックスの店頭販売も行う。さらに期間中は、韓国コスメやファッションに精通したインフルエンサーや店舗スタッフによる、韓国トレンド情報に関するライブ配信も実施する予定だ。
 「楽天市場」では、コスメやファッション、インテリア、食品などの韓国に関連する商品が約170万点販売されている。韓国関連商品の流通額は年々拡大しており、流通額は18年から21年の3年間で約6倍に拡大している。
 特に、若年層に人気の韓国コスメにおいては、ブランド公式の出店店舗数が継続的に増加しているという。今回、若年層を中心に幅広い世代に多様な文化を発信する原宿で、実店舗におけるユーザーとのタッチポイントを設けることで、「楽天市場」において若年層を中心とした顧客の取り込みを図る考えだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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